生物多様性の保全にかかわるガイドライン
工機ホールディングスグループは、以下の当社制定ガイドラインに沿って「生物多様性の保全」を推進します。
愛知目標 | 行動指針 | ||
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目標1 | 普及啓発 | 人々が生物多様性の価値と行動を認識する |
生物多様性を保全することの重要性が広く認知されるように、 従業員への生物多様性に関する教育を積極的に推進する。 また、取組み状況の情報発信やステークホルダーとの連携を通して、 社会の意識向上に貢献する。 |
目標4 | 持続可能な生産と消費 | すべての関係者が持続可能な 生産・消費のための計画を実施する |
持続可能な生産及び消費の実現に向け、各ライフサイクルステージにおいて、 自社の生産活動やサプライチェーンも含めて以下の活動を積極的に推進する。 ■低炭素社会実行計画に則した取組みの推進 ・生産プロセスにおけるCO2排出抑制の継続的取組み ・低炭素社会の実現に資する製品・サービスの供給 ■環境自主行動計画(循環型社会形成編)に則した取組みの推進 ・廃棄物最終処分量の削減 ・3R(リデュース・リユース・リサイクル)活動 ■直接的に生物多様性保全に資する取組みの推進 ・生物多様性に配慮した原材料調達など |
目標5 | 生息地の破壊の抑止 | 森林を含む自然生息地の損失が少なくとも半減、 劣化・分断が顕著に減少する |
生息地の保護ならびにその劣化と分断を低減するために、 生物多様性に配慮した事業所の緑地管理や社会貢献活動、 周辺地域における生態系ネットワークの構築などを積極的に推進する。 |
目標8 | 化学物質などによる 汚染の抑制 |
化学物質・肥料・農薬の汚染を 有害でない範囲まで抑える |
生態系や生物多様性にとって有害な汚染を防止するため、 グローバル視点で化学物質の適正管理に努め、生態系への悪影響を積極的に抑制する。 |
目標9 | 外来種 | 侵略的な外来種を制御し、または、根絶する |
侵略的外来種による影響を防除するため、 主に製品の輸送時や事業所の緑地管理、社会貢献活動などにおいて、 侵略的外来種の駆除や侵入の防止、ならびに意識啓発を積極的に推進する。 |
目標11 | 保護地域の保全 | 少なくとも陸域の17%、海域の10%を 保護地域などにより保全する |
生物多様性にとって重要な保護地域の面積拡大のため、 社有地や事業所における保護地域に資する生物多様性に配慮した緑地管理や、 社外の保護地域における保全活動を積極的に推進する。 |
目標14 | 生態系サービス | 自然の恵みをもたらす生態系が回復・保全される |
生態系サービスが持続可能な形で利用できるように、 生態系の保全・回復活動を積極的に推進する。 |
- 「電機・電子業界における生物多様性の保全にかかわる行動指針」より引用
にじゅうまるプロジェクト:国際自然保護連合日本委員会(IUCN-J)が提案するプロジェクトで、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で生まれた愛知目標を達成するためのプロジェクトです。
当社は、愛知目標全20項目の中から下記7項目を抜粋し、「にじゅうまる宣言」を行いました。
愛知目標1 普及啓発 |
みんなが、生物多様性は大切なんだと知ろう。 その気持ちをもって、行動しよう。 |
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愛知目標4 持続可能な生産と消費 |
環境に無理をさせず続けられる生産と消費を行おう。 | |
愛知目標5 生息地の破壊の抑止 |
森など、生き物が暮らす場所が失われるスピードを 半分まで抑えよう。ゼロをめざそう。 |
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愛知目標8 化学物質などによる汚染の抑制 |
化学物質・肥料・農薬は、 生物多様性に有害でない範囲まで抑えよう。 |
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愛知目標9 外来種 |
環境に害をあたえる外来種が増えるのを防ごう。 入ってこないようにしよう。 |
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愛知目標11 保護地域の保全 |
陸地の17%、海の10%は、 なにがあっても守る場所に決めよう。 |
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愛知目標14 生態系サービス |
生態系を守り、自然の恵みが 子供やまずしい人々にも届くようにしよう。 |
緑地の保全
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当社では、構内の緑地を大切に維持管理しています。 勝田工場構内には、建物周囲には497本の桜をはじめとする常緑樹・落葉樹約1,600本の樹木があり、これらの樹木を大切に育成し、種々の昆虫や野鳥、小動物が集まる自然林を残す活動をしています。 また、老木から若木へ世代交代も計画的に実施しており、2020年度は50本の植替えを行いました。
勝田工場の自然林
関連する愛知目標
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目標5
生息地の
破壊の抑止 -
目標14
生態系サービス
植生調査の実施
工場敷地内の自然林・自然環境保護区の植生調査を実施した結果、勝田工場では52種類、佐和工場では20種類の植物を確認することができました。 今後は、更に実態調査を進めながら、積極的に保全活動を進めていきます。 更には当社従業員の意識向上を図り、会社だけでなく地域での環境保全活動にも参画し、役立てていきたいと考えています。
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勝田工場の植生調査のようす
勝田工場の自然林に生息する植物
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佐和工場の植生調査のようす
佐和工場の自然環境保護区に生息する植物
関連する愛知目標
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目標5
生息地の
破壊の抑止 -
目標9
外来種 -
目標11
保護地域の保全 -
目標14
生態系サービス
野鳥の生息実態調査
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2012年度からは工場構内での野鳥の生息実態調査を実施しており、これまで勝田工場、佐和工場の構内で、ヤマガラ、オナガ、アカゲラ、コガラ、キジなど合計28種類の野鳥が観察されました。
今後、野鳥と樹木との関連など、更に調査を続けていきます。 -
アカゲラ(勝田工場)
キジ(佐和工場)
関連する愛知目標
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目標1
普及啓発 -
目標5
生息地の
破壊の抑止
特定外来生物(オオキンケイギク)の駆除活動
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ひたちなか市内には、特定外来生物の一種である「オオキンケイギク」が繁殖している地域が多くあります。
特定外来生物とは、他の地域から持ち込まれた生物の中で、生態系に被害を及ぼす恐れのある生物のうち国が定めたものをいい、栽培、保管、輸入、運搬、飼育が禁止されています。
当社は、「ひたちなか市の環境を良くする会」が主催する「特定外来生物オオキンケイギクの駆除活動」に2017年度から参加しています。今後も特定外来生物の駆除活動に、積極的に参加していきます。 -
駆除作業のようす
駆除したオオキンケイギク
関連する愛知目標
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目標1
普及啓発 -
目標5
生息地の
破壊の抑止 -
目標9
外来種 -
目標11
保護地域の保全 -
目標14
生態系サービス
外来植物(オオマツヨイグサ、オオフタバムグラ)の駆除活動
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国営ひたち海浜公園のパークパートナー活動の一環として、大砂丘エリアの外来植物(オオマツヨイグサ、オオフタバムグラ)の除去活動が行われています。
当社は、2021年度より参加を開始し、今後もひたち海浜公園のパーク―パートナー活動に積極的に参加していきます。 -
駆除作業のようす
駆除した外来植物
関連する愛知目標
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目標1
普及啓発 -
目標5
生息地の
破壊の抑止 -
目標9
外来種 -
目標11
保護地域の保全 -
目標14
生態系サービス
外来植物(ナガミヒナゲシ)の駆除活動
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佐和工場の太陽光発電所敷地内に外来植物(ナガミヒナゲシ)が植生しているのを発見・駆除しました。
ナガミヒナゲシは、繁殖力が強く、ほかの植物の成長を妨げる成分を放出することから「生態系に影響を与える植物」とみなされています。
今後も工場内のパトロールを強化し外来植物の駆除活動を実施していきます。 -
外来植物(ナガミヒナゲシ)植生のようす
外来植物(ナガミヒナゲシ)駆除後のようす
関連する愛知目標
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目標1
普及啓発 -
目標5
生息地の
破壊の抑止 -
目標9
外来種 -
目標11
保護地域の保全 -
目標14
生態系サービス
海外工場での植樹活動
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福建高壹工机有限公司(HKF)およびHikoki Power Tools India Private Ltd.(HKI)において従業員による植樹活動を実施しています。
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(HKF)の植樹活動のようす
(HKI)の植樹活動のようす
関連する愛知目標
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目標1
普及啓発 -
目標5
生息地の
破壊の抑止 -
目標11
保護地域の保全 -
目標14
生態系サービス